安倍晋三元首相の暗殺から二ヶ月近く経とうかというところですが、いまだに国葬に対する議論がメディアを中心に行われています。
国葬自体は9月27日に執り行うということですでに閣議決定していますが、ここにきてこの国葬を取り仕切る会社の落札をめぐってメディアが騒ぎ出しているようです。
安倍晋三元首相の国葬を企画、演出するのがイベント会社のムラヤマというところ、落札の金額は1億7600万円だったようです。
岸田首相は会見で「今回正式な手続きのもとに落札されたものだと認識している」と述べていて、そもそもこういう武道館規模のイベントを企画、設営できるのは4社ぐらいだそうで、そうは多くないようです。
ただマスコミとしてはこの会社が「桜を見る会」にも関わっていたことで難くせをつけているという感じなのかもしれません。
それでは気になるこのイベント会社「ムラヤマ」とはどういう会社なのでしょうか?
記事にしてまとめていきたいと思います。
イベント会社「ムラヤマ」とはどんな会社?
イベント会社「ムラヤマ」は明治35年、ライト兄弟が初めて人力で飛行を成功させた前年に生まれたとホームページで紹介しています。
それだけ古い歴史ある会社ということです。
日露戦争凱旋門を芝大門上に作ったり、日本で初めての模擬店を作ったりと歴史を感じる実績です。
日本人で初めてのボクシング世界チャンピオンである白井義男氏のタイトルマッチや東京オリンピックにも関わっているということで、イベントの設営などについては完全にパイオニアという存在なのかと思います。
近年では、ニコニコ超会議2019KADOKAWAブースやお化け屋敷「怨霊座敷」、東⽇本⼤震災六周年追悼式など、展示会から大規模な式典までありとあらゆるイベントに関わっているので、知らず知らずのうちになにかしらムラヤマの手掛けたものに多くの人が触れているのではないでしょうか。
東⽇本⼤震災六周年追悼式のような厳かな式典でを実績のない会社にはまかせられないのと同様に、安倍さんの国葬にもムラヤマのような歴史ある会社が必要なのではないでしょうか。
社名 | 株式会社ムラヤマ MURAYAMA INC. |
---|---|
創業年月日 | 1902年(明治35年)8月8日 |
設立年月日 | 1958年(昭和33年)11月19日 |
資本金 | 4億2700万円 |
従業員数 | 408名(2022年2月1日現在) |
営業内容 |
|
TLに上がったイベント会社「ムラヤマ」の歴史を見たら、1902年に「旭組村山装飾舎」を東京市神田区東松下町で創業とあった。それより古い(1893年)記事だが、同じく催事を業とする東松下町の東京旭組の新聞広告が手元にある。ムラヤマの源流はここにあるのだろうか。なんでも気に留めておくと面白い。 pic.twitter.com/OaegWFs4Rc
— 松崎貴之 (@gelcyz) September 2, 2022
もとは「旭組村山装飾舎」という名前でスタートしているようですね。
イカキングの場所ってどこ?地図あり!石川県のイカの駅つくモールを解説
イベント会社「ムラヤマ」は日本テレビHDの傘下に
上記のように120年以上の歴史をもつムラヤマですが、今年2022年の3月に日本テレビホールディングスの傘下になったことを発表しています。
全発行株式が日本テレビHDの取得となったようです。
テレビ局とイベント会社がくっつくというのは非常に有意義なニュースのように思えます。
イベント会社「ムラヤマ」に対するネットの反応
大手メディアは今回のムラヤマの国葬落札を怪しい目でみているようですが、ネット上の反応はどんな感じでしょうか。
安倍利権はここにも
安倍元首相「国葬」業務、「桜を見る会」と同じ会社が落札 応札も1社のみか、1億7600万円
安倍氏の国葬の企画・演出の業務について、江東区のイベント会社「ムラヤマ」が1億7600万円で落札
ムラヤマは5年連続、桜を見るの会場設営業務を一般競争で落札 https://t.co/Q4zfdjTJ41
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) September 2, 2022
安倍元首相「国葬」業務を落札したイベント会社「ムラヤマ」のHPリンクから辿り着いた奇妙な「研究所」。感動ラボに掲載されている冊子のPDFファイルがオウムと何ら変わらない感が出ていてかなりヤバい。やはり“アレ系”のようであるhttps://t.co/f6RygvlIE4 pic.twitter.com/iErxcd21Ub
— asuka (@azaz_azuma) September 2, 2022
国葬落札は1億7千万円 「桜を見る会」担当の会社: 日本経済新聞 https://t.co/xhPFrpJC2v
安倍晋三元首相の国葬の企画・演出の業務について、東京都江東区のイベント会社「ムラヤマ」が1億7600万円で落札したことが2日、国の入札情報で分かった。入札したのは同社だけだったとみられる。
結局これだよ— なし男銀士📡ROUND2 (@P7OOFWkhx92IlaQ) September 4, 2022
実際入札に参加した会社自体がムラヤマだけだったようですね。
皇室が参加する大型イベントの運営って #ムラヤマ みたいな経験が多い会社くらいしか受けてくれないと思いますよ。経験ないとリスクありすぎる仕事ですから。#電通 に頼んでも #博報堂 に頼んでも結局ムラヤマが下請けすると思います。 https://t.co/tTceY0RxzL
— sleepy_brain356 (@SBrain356) September 4, 2022
批判的な意見が多い一方、実際こういう大事なイベントを請け負うリスクなどを考えるとムラヤマ意外引き受けられるところがなかったというのが現実だったのではないでしょうか。
報道の仕方に「桜を見る会」 とくっつけたいという意図が見えてしまいます。
これは報道陣の努力に敬意を評したい。 引き続き金の流れを明らかにしていって欲しい。
オリンピックもそうだけど、税金つかって悪さする公務員や準公務員は免職して懲役でいいよ。
こういう報道が出ると短絡的に企業との癒着という風に考えがちですが、前述のとおり他にできる会社、実績のある会社が限られた中では仕方のない流れな気はします。
広告の案件も電通に集まってしまうことが批判されていますが、これも他にデカイ仕事をこなせる会社がないという何十年もかかってできてしまった構造的なところを改善しないとどうにもならない問題で、代替え案を出す余力、競争力が今の日本にないので、つっこんでしょうがない感じはします。
何の問題も無いのに問題あるかのように報道する能力さすがです。
まさにこういう問題がないのに疑惑のような報道をする大手メディアの方が危険な感じはします。